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シロアリはアリじゃない!ゴキブリに近い生き物だった?正体と見分け方を解説

シロアリはアリじゃない!ゴキブリに近い生き物だった?正体と見分け方を解説

「シロアリ」という名前からアリの仲間だと思っている方も多いですが、実はシロアリとアリはまったく別の生き物です。 シロアリはゴキブリを先祖に持つ昆虫で、分類上はゴキブリ目に属します。見た目は似ていても、生態も食性も大きく異なります。

本記事ではシロアリとアリの違いを詳しく解説します。

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シロアリはアリではなくゴキブリの仲間

「シロアリ」という名前から、白いアリの一種だと思っている方は少なくありません。しかし実際にはシロアリはアリとはまったく異なる生き物で、どちらかといえばゴキブリに近い昆虫です。

この意外な事実を知っておくことで、住宅害虫としてのシロアリをより正しく理解できます。

分類はゴキブリ目シロアリ科、アリはハチ目アリ科

生物の分類上、シロアリは「ゴキブリ目シロアリ科」に属します。一方、私たちが日常的に目にするクロアリなどのアリは「ハチ目アリ科」に属しており、アリはハチに近い生き物です。つまりシロアリとアリは、分類学的にまったく異なるグループに属しています。

シロアリとアリは大きさや社会性昆虫であるという点が似ているため混同されやすいですが、起源も進化の過程もまったく別物です。シロアリはゴキブリの仲間、アリはハチの仲間と覚えておきましょう。

「アリ」と名付けられた理由は社会性が似ているから

まったく別の生き物であるにもかかわらず「シロアリ」という名前がついているのは、その社会構造がアリによく似ているためです。シロアリもアリも、女王を中心に数万〜数百万匹規模のコロニー(群れ)を形成し、働きアリ・兵アリなど役割ごとに分業して生活しています。

この社会性の類似が「アリ」という名前の由来とされています。しかし見た目も生態も食性も根本的に異なるため、害虫としての対処法もまったく違います。

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外見の違いでシロアリとアリを見比べる

シロアリとアリは一見似ていますが、よく観察するといくつかの明確な違いがあります。特に羽アリが発生する時期は見間違いが起きやすいため、外見上のポイントをしっかり押さえておきましょう。

胴体のくびれ

シロアリとアリの最もわかりやすい外見の違いが胴体の形です。アリは頭・胸・腹の3つのパーツの境目にはっきりとしたくびれがあり、特に胸と腹の間が細くなっています。これがアリ特有のスリムなシルエットを作り出しています。

一方シロアリの胴体にはくびれがなく、胸から腹にかけてほぼ寸胴の形をしています。横から見たときにくびれの有無を確認するのが、最も簡単な見分け方のひとつです。

触角の形状

触角の形状も両者を見分ける重要なポイントです。アリの触角は途中で折れ曲がったL字型(肘節状)をしており、根元から伸びてから途中で90度近く曲がっています。

シロアリの触角は数珠を連ねたような形で、ほぼまっすぐに伸びています。小さな球状の節が均等に並んだ数珠状の触角はシロアリ特有の特徴であり、拡大して観察すれば確実に見分けることができます。

羽の形

羽アリの状態で見比べる場合は羽の形が大きな手がかりになります。アリの羽アリは前羽(前の羽)が後羽(後ろの羽)より大きく、前後で大きさが異なります。

シロアリの羽アリは前羽と後羽がほぼ同じ大きさで、4枚の羽がすべて均等に見えます。

またシロアリの羽は非常に取れやすく、飛び立った後に羽を落とす習性があります。床や窓際に同じ大きさの羽が大量に落ちていた場合は、シロアリの羽アリが発生したサインである可能性が高いです。

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生態と食性の違い

外見だけでなく生態や食性も、シロアリとアリでは大きく異なります。この違いが住宅への被害の深刻さにも直結しています。

アリは肉食・雑食、シロアリは草食(木材のセルロース)

アリは肉食または雑食性で、昆虫の死骸・甘い食べ物・タンパク質を含む食材などを食べます。台所に砂糖やお菓子を放置するとアリが集まってくるのはこのためです。家の中に侵入することはありますが、建物の構造材を食べることはないため住宅の耐久性に影響を与えません。

一方シロアリは草食性で、木材に含まれる「セルロース」という繊維成分を主な栄養源としています。住宅の土台・柱・梁といった構造材を内部から食い荒らすため、放置すると建物の耐震性が著しく低下します。「害虫としての深刻さ」という点でアリとシロアリには大きな差があります。

アリは地上で活動、シロアリは土中・木材の中で生活

アリは基本的に地上や屋内を活発に動き回り、私たちの目に触れる機会が多い昆虫です。一方シロアリは光と乾燥を嫌い、土の中や木材の内部など暗くて湿った場所でひっそりと生活しています。

このため私たちがシロアリの存在に気づくのは、羽アリが発生したときや床下の点検をしたとき、あるいは被害が深刻化して床が沈むなどの症状が出てからというケースが多く、発見が遅れがちです。

クロアリが室内に頻繁に出る場合は近くにシロアリがいる可能性がある

クロアリはシロアリの天敵であり、シロアリを捕食します。室内や床下でクロアリを頻繁に見かける場合、その近くにシロアリが生息している可能性があります。

「クロアリが多いから安心」ではなく、むしろシロアリの存在を疑うきっかけとして捉えるべきでしょう。

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実はアリだと思っていたらシロアリだったケース

「アリだと思っていたらシロアリだった」という事例は実際に多く起きています。見間違いやすいポイントを知っておくことで、早期発見につながります。

羽アリの発生時期にアリとシロアリを間違えてしまう

毎年4〜7月頃になると、シロアリの羽アリが大量発生することがあります。この時期はクロアリの羽アリも発生するため、「羽の生えたアリが出た」と思っていたらシロアリだったというケースが非常に多くなります。

羽アリを見つけたらまず胴体のくびれと羽の大きさを確認しましょう。くびれがなく4枚の羽がほぼ同じ大きさであればシロアリの羽アリです。

見た目の特徴を見落としてアリと判断してしまう

小さな虫を目視で確認する際、くびれや触角の形など細かな特徴を見落としてしまうことがあります。特に羽がない状態の働きアリ(職蟻)のシロアリは白っぽく寸胴な体型をしており、一般的なアリとは異なる見た目をしているにもかかわらず「変な形のアリ」と思い込んでしまうケースがあります。

黒っぽいシロアリをアリだと思い込んでしまう

「シロアリ」という名前から白い虫を想像する方が多いですが、羽アリになったシロアリは黒っぽい体色をしています。特にヤマトシロアリの羽アリは黒褐色で、見た目だけではクロアリの羽アリと区別がつきにくいため「黒いアリが出た」と思い込んでしまうことがあります。

黒い羽アリを見つけた際は安易にクロアリと判断せず、くびれ・触角・羽の大きさの3点を必ず確認するようにしましょう。

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まとめ

シロアリはアリではなくゴキブリに近い昆虫です。名前や見た目の類似性から混同されやすいですが、住宅への影響は根本的に異なります。家の中や周辺で羽アリを見かけたときは、クロアリかシロアリかを慎重に見極め、不安な場合は専門業者への相談をおすすめします。
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