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シロアリの天敵は意外と多い!でも駆除に使えない理由と正しい対策を解説

シロアリの天敵は意外と多い!でも駆除に使えない理由と正しい対策を解説

クロアリがシロアリを食べるという話を聞いたことがある方も多いかもしれません。実際にシロアリには、昆虫や鳥、爬虫類などさまざまな天敵が存在します。しかし、天敵がいるからといって家のシロアリ被害が自然になくなるわけではありません。

本記事では、シロアリの天敵となる生き物を紹介するとともに、天敵による駆除が現実的でない理由と、被害を防ぐための正しい対策について解説します。

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シロアリの天敵一覧

自然界の食物連鎖において、シロアリは非常に多くの生き物のエサとなっています。体が柔らかく、毒や強力な武器を持たないシロアリは、多くの捕食者にとって栄養価の高いターゲットなのです。

クロアリはシロアリの代表的な天敵

シロアリにとって最大のライバルであり、恐ろしい天敵がクロアリです。見た目は似ていますが、生物学的にはシロアリはゴキブリの仲間、クロアリはハチの仲間であり、全く別の生き物です。クロアリは非常に攻撃性が高く、シロアリの巣を見つけると集団で襲いかかり、シロアリを捕食します。

しかし、庭にクロアリがいるからシロアリは安心と考えるのは間違いです。クロアリはシロアリを追い払ってくれるわけではなく、あくまでエサとして食べているに過ぎません。

また、種類によってはクロアリ自体が家の木材に巣を作ってしまうこともあるため、手放しで歓迎できる存在ではありません。

クモは地上のシロアリや羽アリを捕食する

クモもシロアリの有力な天敵です。地面を徘徊するタイプのクモは、地表に出てきたシロアリを捕食します。

特に大きな脅威となるのが、シロアリが新しい巣を作るために飛び出す羽アリの時期です。巣を作る能力を持った羽アリがクモの巣に引っかかると、次々と捕食されてしまいます。

ただし、クモはあくまで外に出ている個体しか捕まえられないため、木の中に潜むシロアリには手が出せません。

ツバメ・スズメ・コゲラなどの鳥類

鳥類にとって、大量に発生する羽アリは絶好の栄養源です。ツバメやスズメは、空中で群飛する羽アリを巧みに捕らえます。

また、キツツキの仲間であるコゲラなどは、樹木の内部や表面にいるシロアリを突いて食べることがあります。

しかし、これらはあくまで自然界のサイクルの一部であり、家の中に侵入したシロアリを鳥が退治してくれることは期待できません。

カエル・トカゲ・ヤモリなどの小動物

湿った場所を好むカエルや、家壁を徘徊するトカゲ、ヤモリといった爬虫類・両生類もシロアリを食べます。

特にヤモリは家守(やもり)と書かれる通り、家に付く虫を食べてくれる有益な生き物として知られています。

夜間に街灯へ集まる羽アリをヤモリが捕食する光景はよく見られますが、彼らが一度に食べる量は限られており、数万〜数十万匹というシロアリの集団を制圧するには至りません。

モグラは地中でシロアリを捕食することがある

意外な天敵がモグラです。モグラは地中にトンネルを掘って生活しており、その過程でシロアリの巣に遭遇することがあります。モグラは食欲が非常に旺盛で、遭遇したシロアリを大量に捕食します。

しかし、モグラが庭に住み着くと、今度は庭の芝生を荒らしたり、建物の基礎付近に穴を開けたりといった別の問題が発生してしまいます。

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シロアリを苦手とする「環境」も天敵のひとつ

生き物だけでなく、シロアリには生理的に耐えられない「環境」があります。これを知ることは、予防策を考える上で非常に重要です。

乾燥した環境では活動しにくい

シロアリの最大の弱点は乾燥です。彼らの体は非常に薄く柔らかい皮膚で覆われており、外気にさらされるとすぐに体内の水分が蒸発して死んでしまいます。そのため、風通しが良く、カラッと乾燥した場所ではシロアリは活動できません。

彼らが土のトンネル(蟻道)を作って移動するのは、光を避けるためだけでなく、湿度を一定に保つための防衛手段でもあるのです。

日光や紫外線を嫌う性質がある

シロアリは負の走光性(光から逃げる性質)を持っています。特に太陽光に含まれる紫外線は、シロアリにとって致命的なダメージとなります。そのため、日当たりの良い場所や、直射日光が当たる表面にシロアリが出てくることはまずありません。

常に日陰や壁の内部、床下といった暗所に潜んでいるのは、日光という天敵から身を守るためなのです。

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天敵がいてもシロアリが減らない理由

これほど多くの天敵や苦手な環境があるにもかかわらず、なぜシロアリ被害はなくならないのでしょうか。それには、彼らの驚異的な生存戦略が関係しています。

地中や木材の内部でコロニーを守っている

シロアリは、自分たちの弱点を完璧に理解しています。そのため、一生のほとんどを土の中や木材の中、あるいは自分たちで作った蟻道の中で過ごします。

天敵である鳥やクモが手を出せない要塞の中にこもっているため、自然界の捕食者によってコロニーが全滅させられることはほとんどありません。

私たちが目にするのは氷山の一角に過ぎず、本体は安全な場所に守られているのです。

女王アリの繁殖力が非常に高い

シロアリの群れ(コロニー)の維持能力は、他の昆虫とは比較にならないほど強力です。 一匹の女王アリは、種類によっては一年に数千個から数万個もの卵を産み続けます。多少の個体が天敵に食べられたとしても、それを遥かに上回るスピードで新しい働きアリが誕生するため、集団全体の数は減るどころか拡大し続けます。

この圧倒的な数の力が、天敵による自然淘汰を跳ね返しているのです。

天敵による駆除は効果がなく問題も生じる

「天敵を放ってシロアリを駆除できないか」と考える方もいるかもしれませんが、これは現実的ではありません。

例えば、シロアリを食べさせるためにクロアリを大量に導入すれば、今度はそのクロアリが室内に侵入したり、家電製品の中に巣を作ったりといった二次被害を招きます。

また、ヤモリやカエルを増やしても、彼らは気まぐれにエサを食べるだけで、家の構造材の中にいるシロアリを根絶やしにすることは不可能です。

生物学的な天敵に頼る方法は、家庭の防除においては極めて非効率なのです。

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シロアリ被害を防ぐための正しい対策

天敵に任せるのではなく、人間が意図的にシロアリが住みにくい環境を作り、物理的・化学的にブロックすることが、家を守る唯一の道です。ここではシロアリ被害の正しい対策を見ていきましょう。

湿気を減らし床下の環境を整える

シロアリの弱点である乾燥を突くのが基本です。床下の換気口を荷物で塞がない、漏水や雨漏りはすぐに修理する、調湿材を敷くといった対策で、床下の湿度を下げましょう。

湿気がなくなれば、シロアリだけでなく木材を腐らせる腐朽菌の繁殖も抑えられ、結果としてシロアリが寄りにくい、食べにくい家になります。

5年を目安に専門業者の防蟻処理を検討する

どれほど環境を整えても、地中から侵入してくるシロアリを完全に防ぐのは困難です。そこで最も確実なのが、専門業者による防蟻処理です。

現在の薬剤は、シロアリを直接殺すだけでなく、仲間同士で餌となる薬剤を分け与えて巣ごと根絶させる効果(伝播性)を持っています。

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まとめ

シロアリには多くの天敵がいますが、それらを使った駆除は現実的ではありません。シロアリは地中やウッドデッキの内部でひそかにコロニーを拡大するため、人間側からの積極的な対策が不可欠です。

天敵の存在を過信して放置すると、気づいた時には柱の中がスカスカになっていたという事態になりかねません。湿気対策や定期的な専門業者による点検を行うことで、シロアリが寄り付きにくい環境に整えやすくなります。

少しでも不安を感じたら、まずはプロによる調査で現状を確認することをおすすめします。
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