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シロアリのふんの特徴とは?見分け方と発見後の正しい対処法を解説!

シロアリのふんの特徴とは?見分け方と発見後の正しい対処法を解説!

窓枠や廊下に、見慣れない茶色い砂粒のようなものが落ちていた。それはシロアリのふんかもしれません。ただし、ふんを室内に落とすシロアリは限られており、日本でよく見られる種類とは生態が異なります。見分け方を知らないと、被害のサインを見逃してしまうこともあります。

本記事では、シロアリのふんの特徴や種類ごとの違い、他の害虫との見分け方、発見したときの正しい対処法までわかりやすく解説します。

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シロアリのふんとは?

家の中で見慣れない粒状の物体を見つけたとき、それが生き物の排泄物であるとすぐに判断するのは難しいものです。まずは、シロアリのふんがどのような性質を持ち、なぜそこに現れるのかについて見ていきましょう。

木材を食べた後に排出される「砂粒状」の排泄物

シロアリの主食は木材に含まれるセルロースです。彼らが木を齧り、消化して体外に排出したものがシロアリのふんです。このふんは非常に乾燥しており、一粒一粒がしっかりとした形を保っているのが特徴です。

水分がほとんど含まれていないため、手で触れてもベタつくことはなく、さらさらとした砂粒やコーヒーの粉がこぼれているように見えます。一箇所にまとめて排出されることが多いため、数日放置すると小さな砂山(糞堆:ふんたい)を形成することもあります。

種類によって「ふんを外に出すか」が大きく異なる

実は、日本に生息するすべてのシロアリが目に見える形でふんを落とすわけではありません。ここが、被害の種類を特定する上で最も重要なポイントです。

日本で最も被害が多いヤマトシロアリやイエシロアリなどの在来種は、自分のふんを材料として再利用します。彼らはふんに土や唾液を混ぜ合わせ、自分たちの通り道である蟻道(ぎどう)を作ったり、巣の内部を補強したりします。そのため、これらの種類では室内にさらさらとした粒状のふんが落ちることはまずありません。

一方で、もし室内にさらさらした砂粒状のふんが落ちているのであれば、それは在来種とは全く異なる、特殊なシロアリが潜んでいるサインです。

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室内にふんを落とすのはアメリカカンザイシロアリ

家の中で目に見える形でふんを排出するのは、主に「アメリカカンザイシロアリ」という外来種です。ではなぜこの種類だけが、わざわざ室内にふんを落とすのか解説します。

日本在来種のシロアリはふんを巣の材料に使う

前述の通り、日本に昔から生息しているヤマトシロアリなどの地下シロアリは、常に湿った環境を好みます。彼らは乾燥から身を守るために、自分のふんを壁として塗り固める習性があります。被害箇所は常にふんと泥で満たされており、外から見てふんが落ちているという状況は起こりえません。

これに対し、さらさらとした乾いたふんを放出するのは、文字通り乾いた木(乾材)の中に住み着く種類のみです。ふんが外に落ちているということは、それだけで在来の土壌シロアリではない、特殊なシロアリが屋内に侵入しているという強力な根拠になります。

アメリカカンザイシロアリの生態と生息域

アメリカカンザイシロアリは、輸入家具や建材に紛れて日本に侵入した外来種です。彼らの最大の特徴は、土との接点がなくても生息できる点にあります。

在来種が湿った地面から侵入するのに対し、アメリカカンザイシロアリは屋根裏の梁、窓枠、柱、あるいは家具など、乾いた木材の中に直接巣を作ります。

彼らは木の中に網目状のトンネルを掘り、その内部で生活します。しかし、狭いトンネルの中で生活していると、増え続けるふんが邪魔になります。そこで、彼らは木材の表面に直径1mm程度の糞孔(ふんこう)と呼ばれる小さな穴を開け、そこから溜まったふんを外へポイポイと放り出します。これが、私たちの目に留まる砂粒状のふんの正体です。

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アメリカカンザイシロアリのふんの特徴

ここでは、見つけた粒がシロアリのものかどうかを判断するための具体的な3つの特徴を見ていきましょう。

大きさ0.7〜0.9mmの砂粒状で指で潰れにくい

一粒の大きさは1mmに満たない、非常に微細なものです。見た目はポピーシード(ケシの実)によく似ています。最大の特徴はその硬さにあります。非常に乾燥しているため、指の腹に乗せて軽く押しつぶそうとしても、簡単には崩れません。もし指で触れて簡単に粉状に崩れてしまうようであれば、それはシロアリではなく別の昆虫の可能性があります。

肌色から茶色・黄色まで色にばらつきがある

ふんの色は、そのシロアリが食べている木材の色に左右されます。木材の周辺部を食べていれば明るい色に、中心部を食べていれば濃い茶色になります。そのため、一箇所に溜まっているふんの山をよく観察すると、一色ではなく、様々な色がミックスされて落ちているのがわかります。この色のグラデーションがあることも、人工的な砂ではなく生物の排泄物であることを示す重要なサインです。

六角形の粒状でサラサラ落ちる

肉眼ではただの丸い粒に見えますが、虫眼鏡などで拡大して観察すると、非常に特徴的な形をしています。それは、ラグビーボールのような形に6本の縦溝が入った六角柱(または俵型)のような形状です。また、粘り気は一切なく、手で払うとサラサラと広がり、まとまることはありません。

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間違いやすい!他の害虫のふん・木くずとの見分け方

家の中に何か落ちているという状況は、シロアリ以外の原因でも起こります。代表的なものとの違いを整理しましょう。
害虫のふん・木くずとの見分け方
原因 特徴・見分け方
シロアリ(カンザイ) 1mm弱の固い粒。色は混合。六角柱の形。
キクイムシ 小麦粉のような細かい粉状。触ると粉末になる。
ゴキブリのふん 1〜4mmの黒い粒。形が不規則で、独特の臭いがある。
ネズミのふん 5mm〜2cmの細長い形。黒っぽく、サイズが不揃い。
クロアリのふん さらに微細な黒いゴミ状。死骸やゴミが混じる。


キクイムシの被害:小麦粉のような「細かい粉状」

木材を食べるヒラタキクイムシなども、木材の表面に穴を開けます。しかし、そこから出てくるのは木粉(もくふん)であり、シロアリのふんのような粒感はありません。触れると小麦粉のように指に白く付着し、息を吹きかければ舞い上がるほど細かくさらさらしています。

ゴキブリのふん:1〜4mmの黒い粒で独特の臭いがある

ゴキブリのふんは黒や濃い茶色をしており、サイズもシロアリのものより大きいです。形も均一な六角柱ではなく、不規則な塊状であることが多いです。また、放置すると特有の嫌な臭いがすることもあります。

ネズミのふん:5mm〜2cmの細長い形で不揃い

ネズミのふんは明らかにサイズが大きく、目視で生き物のふんとすぐに判断できます。形は米粒を黒くしたような細長い形状で、不揃いです。

クロアリのふん:さらに微細な黒いゴミ状

家の中に住み着くクロアリが、死骸やゴミを外に出すことがあります。これらは黒っぽく、形が一定ではないゴミの集まりに見えます。シロアリのふんのような、均一に整った形状はしていません。

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シロアリのふんを発見したときにやってはいけないこと

焦って自己流の対処をしてしまうと、被害状況を正しく把握できなくなったり、かえってシロアリを追い込んでしまったりすることがあります。

掃除するだけで終わらせる

汚いからと掃除機ですべて吸い取って終わらせてしまうのは、もっともやってはいけないことの一つです。ふんが落ちているということは、その真上に必ず巣と排出穴が存在します。

掃除をして証拠を消してしまうと、後からプロが調査に来た際、どこにどの程度の規模で潜んでいるかを正確に特定するための手がかりが失われてしまいます。

殺虫剤を吹きかけて追い払う

穴を見つけて、市販のスプレー式殺虫剤を注入するのも避けるべきです。市販の殺虫剤の多くは忌避性(きひせい)といって、虫を遠ざける成分が入っています。表面にいる数匹を殺すことはできますが、木材の奥深くに潜む大部分のシロアリを警戒させ、別の場所(より奥まった場所や隣の部屋など)へ移動させて被害を拡散させる結果を招きます。

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シロアリのふんを発見した後にとるべき正しい対処法

ふんを見つけた後の行動が、その後の駆除の成功を左右します。以下のステップで落ち着いて行動しましょう。

ふんはそのままにしておく

可能であれば、そのままの状態で専門業者に見せるのがベストです。ふんが溜まっている山の形を見ることで、プロはどの高さから落ちてきたのか、どれくらいの頻度で排出されているのかを見極めることができます。

写真を撮影・一部を袋に保管する

記録は非常に重要です。落ちている場所の全体像と、粒の形状がわかるようなアップの写真を撮影しておきましょう。また、念のため数粒をチャック付きのビニール袋に入れて保管しておいてください。

ふんが落ちている場所の真上の天井や壁をチェックする

ふんは重力に従って下に落ちます。ふんが溜まっている場所の垂直線上をじっくり観察しましょう。天井板の継ぎ目や窓枠の隙間などに、画鋲で刺したような直径1〜2mmの小さな穴(糞孔)がないかを見ておくと安心です。

他の場所にもふんが落ちていないか確認

アメリカカンザイシロアリは、一箇所だけでなく、家の中の複数の木材に分散して巣を作る性質があります。他の部屋の窓枠、押し入れの中、屋根裏、さらには大切にしている木製家具の裏などに同じような砂粒が落ちていないか、家中をチェックしましょう。

アメリカカンザイシロアリは駆除が難しいため専門業者に任せる

アメリカカンザイシロアリは、一般的なシロアリのように床下から薬剤を撒くだけでは駆除できません。木材一本一本を点検し、状況に応じて、木材に穴を開けて内部に薬剤を注入する方法など、高度な専門技術が必要です。自己判断での駆除はまず不可能ですので、信頼できる実績豊富な専門業者に必ず相談しましょう。

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まとめ

室内に砂粒状のふんを発見した場合は、アメリカカンザイシロアリの可能性があります。このシロアリは完全駆除が難しく、対応が遅れるほど被害が建物全体に広がる傾向があります。

ふんを見つけたときは、まず写真を撮るなどして状況を記録し、専門業者に相談することが大切です。自己判断で駆除を試みると被害が広がる場合もあるため、早めに調査を依頼しましょう。
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