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シロアリ駆除にバルサンは使える?効果や注意点をわかりやすく解説

シロアリ駆除にバルサンは使える?効果や注意点をわかりやすく解説

家庭で害虫駆除といえば「バルサン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ゴキブリやダニの駆除に広く使われているバルサンですが、「シロアリにも効果があるのでは?」と考える方もいるでしょう。

しかし、結論から言うと、バルサンはシロアリ駆除には効果が期待できないケースがほとんどです。

本記事では、なぜバルサンがシロアリに効かないのか、その理由と正しい対策方法について詳しく解説します。

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バルサンはどんな虫に効く?

まずはバルサンがどのような薬剤で、どんな害虫に効果があるのかを理解しておきましょう。


バルサンの仕組みと成分


バルサンは、燻煙剤と呼ばれる殺虫剤です。主成分は「ペルメトリン」「フェノトリン」などの殺虫成分で、煙や霧状にして部屋中に拡散させることで害虫を駆除します。スイッチを入れると、薬剤が熱で気化し、部屋の隅々まで行き渡るという仕組みです。

薬剤が空気中に漂うことで、壁の隙間や家具の裏などに潜む害虫にも効果を発揮します。使用後は部屋の換気を十分に行う必要がありますが、一度の使用で広範囲の害虫を駆除できるのが特徴です。

ゴキブリ・ダニなどへの効果


バルサンは主に以下のような害虫に効果があります。

  • ゴキブリ(成虫・幼虫)
  • ダニ類
  • ノミ
  • トコジラミ(南京虫)
  • ハエ・蚊
  • ムカデ、クモ

これらの害虫に共通しているのは、部屋の中の空間や表面で活動していることです。床下や壁の中など、閉鎖された空間に潜んでいる虫には、煙が届きにくく効果が限定的になります。


煙が届く「空間の害虫」に向いている理由


バルサンが効果的なのは、煙や霧が空間に広がることで、害虫が呼吸する際に薬剤を取り込むためです。また、体表から薬剤が浸透する接触毒としての効果もあります。
部屋の中を自由に動き回るゴキブリや、カーペットや畳の表面に生息するダニなどは、煙が直接触れるため高い殺虫効果が期待できます。しかし、木材の内部や土の中など、完全に閉鎖された空間に潜む害虫には、煙が届かないため効果がありません。

シロアリにバルサンが効かない理由

シロアリにバルサンが効かない最大の理由は、シロアリの生態と生活環境にあります。詳しくみていきましょう。


シロアリは木材や地中に潜んで生活している


シロアリは木材の内部や地中深くに巣を作り、働きアリが食料となる木材を巣に運び、女王アリや幼虫を養っています。表に出てくるのはごく一部の働きアリだけで、巣の本体は常に木材や土の中に隠れて生活しています。


煙がシロアリの巣に届かない構造


バルサンの煙は空気中を漂いますが、木材の内部や地中には煙を入り込む隙間がほとんどないため浸透しません。
また、シロアリは「蟻道」と呼ばれる土でできたトンネルを作って移動します。この蟻道は湿気を保ち、光を遮断する役割があり、バルサンの煙を完全にシャットアウトしてしまいます。


見えていない巣の奥に本体がいるリスク


シロアリ被害で最も深刻なのは、目に見えない部分で進行していることです。バルサンで仮に表面近くのシロアリを駆除できたとしても、巣の本体は無傷で残ります。女王アリが生き残っている限り、被害は続いてしまいます。

むしろ、バルサンによって一時的にシロアリの活動が見えにくくなり、「駆除できた」と誤解してしまう危険性があるため注意が必要です。

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それでもバルサンを使ったらどうなる?

シロアリ被害にバルサンを使用した場合、警戒心の強いシロアリは一時的に煙を避けて別の場所へ移動し、結果的に被害範囲が拡大してしまうケースもあるため、注意しましょう。


巣の位置を把握せずに使うと逆効果


バルサンを使用すると、煙が届く範囲のシロアリは一時的に逃げ出します。しかし、これは駆除ではなく「追い払い」に過ぎません。シロアリは煙が届かない場所に逃げ込み、そこから新たなルートを開拓して被害を広げることがあります。

また、バルサンの使用によってシロアリの動きが一時的に止まると、被害の確認が難しくなります。専門業者が調査する際も、シロアリの活動痕跡が見つけにくくなり、的確な診断ができなくなる恐れがあるため気を付けましょう。

一時的に散って被害が広がるケースも


シロアリは環境の変化に敏感で、危険を感じると別の場所に移動します。バルサンの煙を感知したシロアリは、これまで被害のなかった場所にも移動する可能性があります。

例えば、床下から壁の中へ、あるいは1階から2階へと被害が拡散するケースも考えられるでしょう。そうなると、駆除どころかシロアリの被害を広げてしまうことにもなりかねません。


誤った判断で発見が遅れるリスク


「バルサンで駆除した」という誤った安心感から、その後の観察が疎かになる可能性があります。シロアリ被害は早期発見・早期対応が重要ですが、バルサンの使用によって発見が遅れると、結果的に被害が深刻化してしまうでしょう。

実際に、バルサンを使用した後に「シロアリはいなくなった」と思い込み、数か月後に大規模な被害が発覚したというケースも報告されています。

ではどうすれば?正しいシロアリ対策の第一歩

シロアリ対策には、専門的な知識と適切な方法が必要です。まずは以下のポイントを確認しましょう。


羽アリの発見はすぐに行動すべきサイン


春から初夏にかけて、羽アリの群飛を見かけたら要注意です。特に室内で羽アリを発見した場合は、建物内に巣がある可能性が高く、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。


自分で確認できる蟻道や木材の劣化チェック


日常的なチェックポイントとして、以下の確認を行いましょう。

  • 基礎と木材の間に土でできた細いトンネル(蟻道)がないか
  • 床や壁を叩いたときに軽い音がしないか
  • 床がきしんだり、へこんだりしていないか
  • 水回りの木材に異常がないか

これらのサインを発見したら、早めに専門業者に相談することが大切です。


無料調査で「見えない被害」を確認するのが安心


シロアリ被害の多くは目に見えない場所で進行しています。専門業者による無料調査では、床下や壁の中など、普段は見ることができない場所まで詳しく調査してもらえます。
調査では、シロアリの有無だけでなく建物の湿気状況や木材の状態なども確認できるため、定期的な点検を受けることで被害を未然に防ぐことができるでしょう。

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まとめ

バルサンは空気中にいる害虫には有効ですが、木材や地中に潜むシロアリには基本的に効果がありません。むしろ見えないまま被害を広げてしまう可能性があるため、シロアリ対策としての使用は避けるのが無難です。

シロアリ被害が深刻な場合や、DIYでの対応が難しい場合は、専門業者への相談を検討しましょう。三共消毒では、経験豊富な専門家による適切な診断と、状況に応じた最適な駆除方法をご提案しています。

大切な住まいを守るためにも、シロアリ対策は早期発見・早期対応が重要です。少しでも気になる症状があれば、お気軽に三共消毒までご相談ください。
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