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羽アリに似た虫の見分け方とは?シロアリとの違いと誤認を防ぐチェックポイントを解説

羽アリに似た虫の見分け方とは?シロアリとの違いと誤認を防ぐチェックポイントを解説

羽のある虫を見つけると「シロアリ?」と不安になりますが、有翅アリやガ類、カメムシ類など似た種類も多く存在します。触角・翅の長さ・体型・発生場所などのポイントで判別可能です。
本記事では、写真の撮り方や誤認時の対応フローも含め、羽アリの正しい見分け方について解説します。

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羽アリ?シロアリ?見た目での判別ポイント

羽虫を発見した際は、慌てず冷静に特徴を観察することが大切です。いくつかの特徴的な違いを知っておけば、シロアリかどうかを的確に判断できるようになります。

触角の違い(折れ曲がり=アリ、ビーズ状=シロアリ)

触角の形状は、シロアリとアリを区別する最も確実な方法です。クロアリなどの一般的なアリの触角は、中間部分で明確に折れ曲がった「く」の字型をしています。

一方、シロアリの触角はまっすぐで、数珠つなぎのようなビーズ状の形をしています。一つ一つの節が丸みを帯びており、全体的に柔らかな印象を与えます。

観察する際は、スマートフォンのズーム機能を活用して触角の形状を確認しましょう。光の当て方を工夫することで、より鮮明に観察できます。

翅の長さと体型(翅が同長=シロアリ等)

翅の長さと形状も重要な判別ポイントです。シロアリの有翅虫は、前翅と後翅がほぼ同じ長さで、体長と同程度かそれより長い翅を持っています。翅は透明で薄く、休止時は体に沿って重ねて畳まれます。

クロアリの有翅虫は、前翅が後翅より明らかに大きく長いのが特徴です。また、翅は比較的厚みがあり、茶褐色や黒っぽい色をしていることが多いでしょう。

体型についても違いがあります。シロアリは頭部、胸部、腹部の境界があまり明確でなく、全体的に寸胴な印象を与えます。対してアリ類は、胸部と腹部の間に明確なくびれがあり、いわゆる「アリ腰」と呼ばれる特徴的な体型をしています。

動き方・色・腹部形状の見極め

シロアリの有翅虫は比較的ゆっくりとした動きで、直線的に移動することがほとんどです。群れで行動することが多く、同じ方向に向かって移動する傾向があります。 クロアリの有翅虫は、より機敏で素早い動きを見せます。飛行能力も高く、単独行動することが多いのが特徴です。

体色については、シロアリの有翅虫は淡い黄色から茶褐色をしていることが多く、全体的に柔らかい印象があります。クロアリの有翅虫は、黒色や濃い茶色をしており、体表面に光沢があります。

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よく羽アリと間違われる虫の例と特徴

シロアリ以外にも羽アリと間違えやすい昆虫が多数存在します。それぞれの特徴を理解することで、誤認を防げるほか、適切な対応につなげられるでしょう。

黒アリの有翅個体(見分け方)

最も間違いやすいのが、クロアリの有翅個体です。これらは結婚飛行の時期に大量発生するため、シロアリと誤認されることも少なくありません。クロアリの有翅個体は、主に春から初夏にかけて発生します。特に雨上がりの夕方から夜にかけて、街灯や窓明かりに引き寄せられて大量に飛来することがあります。

見分けるポイントは、前述した触角の折れ曲がりと翅の大きさの違いです。また、クロアリの有翅個体は飛行後に自ら翅を切り離すため、翅だけが大量に落ちていることがあります。 行動面では、光に向かって飛ぶ正の走光性を示すため、夜間に室内照明に集まってくることが多いでしょう。

ガやその他の羽虫の誤認パターン

小型のガ類やカメムシ類、アブラムシ類なども、条件によってはシロアリと間違われることがあります。 小型のガ類は、翅に鱗粉があるため、触ると粉っぽい感触があります。また、翅の模様や色彩が複雑で、触角は糸状や羽毛状をしており、アリやシロアリとは明らかに異なります。

アブラムシの有翅個体は、非常に小さく緑色や黒色をしていることが大半です。翅は透明で薄く、体に対して相対的に大きな翅を持っています。 カメムシ類の中にも小型で羽アリに似たものがいますが、特徴的な臭いがあるため、近づくと容易に区別できます。

地域性の高い誤認例(季節情報の照合)

地域や季節によって発生する昆虫が異なるため、その地域特有の誤認パターンを知っておくことも欠かせません。 関東地方では、6月から7月にかけてヤマトシロアリの群飛が見られます。一方、4月から5月の群飛はクロアリの可能性が高いです。

関西以西では、イエシロアリの群飛が6月から7月の夕方から夜間にかけて発生します。イエシロアリはヤマトシロアリより大型で、より黄色っぽい体色をしているのが特徴です。 北海道など寒冷地では、シロアリの分布が限定的なため、羽虫の多くはクロアリや他の昆虫である可能性が高くなります。

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羽アリと誤認したときの実務対応

虫の種類が判別できない場合は、次の手順で情報を収集し、専門家に相談するとよいでしょう。正しい対応により、無駄な心配や費用を避けることができます。

写真・採取サンプルの取り方と保管法

虫の同定には、鮮明な写真や実物のサンプルが不可欠です。写真撮影では、スマートフォンのマクロ機能やズーム機能を活用して、触角、翅、体の全体像を複数の角度から撮影します。 明るい場所で撮影し、背景は白い紙やティッシュを敷くと虫の特徴がはっきりします。また、サイズの比較のため、コインや定規を一緒に写すのがおすすめです。

サンプルの採取では、透明な容器に入れて観察することをおすすめします。保存は密閉できる小瓶やチャック付きの袋を使用し、乾燥剤と一緒に保管しましょう。

専門家に送る際の情報(発生日時・場所)

専門家への相談時には、虫そのものの情報だけでなく、発見時の詳細な状況を伝えることが大切です。

発見日時は、年月日だけでなく時刻も意識するほか、天候や気温も記録しておきましょう。発見場所は、具体的な場所と、屋内外の区別を明確にします。 発見時の状況として、1匹だけだったか群れだったか、飛んでいたか歩いていたかなどの行動パターンも記録しましょう。築年数、構造、過去のシロアリ駆除歴なども重要な情報です。

誤認であっても点検理由がある場合の進め方

羽虫がシロアリでなかった場合でも、建物の点検を行う価値がなくなるわけではありません。新築から5年以上経過している場合は、予防処理の効果が薄れている可能性があるからです。 近隣でシロアリ被害が発生している場合や、床下の湿度が高い状況、雨漏りの履歴がある場合も、点検を受ける良いタイミングでしょう。羽虫の誤認を機会に、定期点検のスケジュールを見直すことも有効です。

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まとめ

羽アリに似た虫は多く、色だけで判断すると誤認しがちです。見つけたらまず写真や標本を保存し、発生場所や付随する痕跡(羽・木くず・蟻道)を確認してから専門家に相談するようにしましょう。

触角の形状、翅の長さ、体型の違いを理解することで、ある程度の判別は可能ですが、最終的な判断は専門家に委ねることが安全です。誤認であっても、建物の点検を行う良い機会として活用できます。 正確な診断と必要な対策をワンストップで行いたい方は、現地調査から報告まで対応できる三共消毒へお問い合わせください。
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