ハトの生態
多くは飼い主のいない野生化したハトのことで、ドバトと呼ばれています。
公園や神社、駅前広場でみられるドバトは、ヨーロッパ、中央アフリカ、アジアに住む野生のハトの一種、カワラバトが飼いならされたものです。
日本には古く奈良時代から持ち込まれ、通信のための伝書鳩として、また競技用のレース鳩などとして多くの人に飼われてきました。
これらが野生化し、現在、全国各地で見られるドバトになっています。
ハトの詳しい生態
寿命:10年から20年といわれていますが、病気や事故で死ぬことが多く、実質は10年前後です。
繁殖:繁殖期間は1年中ですが、春から夏にかけては繁殖が盛んで、何度も産卵を繰り返します。
食べ物:豆・大麦・とうもろこしなどの穀類や雑草の種子を好んで食べます。
好む営巣場所:雨の降り込まない棚状のところにねぐらや巣をつくります。
なわばり:巣の周囲わずか数センチメートルのみで、狭い場所でも多くの仲間と一緒に生活します。
習性:通常数羽から数十羽が群れをつくって生活し、時には100羽の大きな群れを作ることもあります。
また、闘争心も強く、他のハトの侵入に対しては徹底的に闘争します。
ハトの主な被害
排出物による被害
ハトは食欲が旺盛であるため排泄量も多く、フンはその成分特性より洗浄が困難で、長期間放置すると金属類の腐敗を促進します。また、集合住宅等では、布団や洗濯物が汚される被害が絶えません。
ハトによるベランダの糞害
ハトの羽の散乱
排出物による悪臭・健康上の被害
ハトのフンは雨天時や夏場はひどい悪臭を放ちます。
ハトのフンにはいろいろな病原菌が潜んでいます。
乾燥したフンは、空気中をただよい呼吸とともに私たちの体内に入り込み、重大な健康被害を起こす原因となっており、影響は重大です。
外部寄生虫による被害
ハトの外部寄生虫には、様々なダニ類や昆虫類が確認されています。 その中には、人体を刺咬するものもあり、皮膚炎など人間に被害を及ぼす可能性があります。
騒音被害
ハトが群樓するときや繁殖期における、鳴声や羽音による騒音被害があります。
カラスの生態
都市に多いのはハシブトガラスで本来は森林性の鳥です。
自然の森林生態系の中では樹木で果実や種子、樹皮の中の昆虫などを食べ、樹上に巣を作って繁殖していますが、 都市では、公園などの樹木に巣を作って、昆虫や種子を食べる他に人間が出す生ごみや残飯、ペットフードなどを食べています。
雑食で種子や果実、魚、肉、動物の死骸、全部食物とすることができ、たいへん食性の幅が広く環境への適応力が高い鳥です。
カラスの詳しい生態
寿命:10年から20年といわれています。
繁殖:繁殖は通常年1回で雛は30~35日で巣立ちます。メスが生む卵は3~5個。メスが卵を温め18~20日で孵ります。
天敵がいないために産んだ卵が全て孵りますます増える結果となっています。
食べ物:雑食で、種子や果実、魚、肉、動物の死骸、全部食物とすることができ、中でも肉類と脂類が好物で、時には生きている獲物を襲うこともある。
カラスにとって、ねぐら・巣・なわばりは別々です。
巣は卵を産み雛を育てる場所で雛が巣立ってしまえば巣には、戻りません。
通常は集団でねぐらを作ります。都会では、大きな公園、緑地帯、寺や神社などに集まります。
中規模なもので1,000羽ぐらい、大規模なものでは10,000羽にもなります。
カラスの主な被害
ゴミを荒らす
カラスは雑食性ですが、都会のカラスはゴミステーションの生ゴミをエサにしているため、ゴミ置き場を荒らす被害がおきています。
数がどんどん増加しています
食べ物を探しゴミを荒らします
威嚇行為
カラスは繁殖期(およそ4月上旬から7月下旬)になると、卵やヒナを守ろうとする野生の習性から、巣の近くに人を寄せ付けまいとして威嚇してきます。威嚇行動でも人が遠ざからないとき、後方から低空で飛んできて頭すれすれをかすめたり、脚で蹴るなどの攻撃をすることもあります。
騒音被害
羽音や鳴き声が騒音被害となっています。